全国有機農法連絡会はを「健康」を理念に掲げ、全国の生産者と提携しおいしい有機野菜を通販・宅配しています。放射能自主検査も行い安心です。

全有連の基準
全有連内規と全有連栽培基準

はじめに

有機農業と全国有機農法連絡会(全有連)

 石油の代替エネルギーや温暖化対策エネルギーとしてバイオマスエネルギーが世界の大農業国を中心に広がり、多くの農産物がバイオ原料として農場からバイオマス工場に搬入されています。そのため食料用の穀物や砂糖の原料等が減少傾向に入っていることはご存じの通りです。

 植物エネルギーはカーボンニュートラルとして温暖化防止の一役を担うクリーン燃料であると世界の国々にアピールしているが、過去をふり返っても、大地は人間の生活の空間と食料生産用地として使用されてきました。その食料生産の耕地を自動車のガソリンの為に転換することは如何なものか。いま食料不足に悩む人々が8億人とも言われます。また我が国のように自給率の低い国などは海外からの輸入は益々厳しくなる事が予想されます。

 これまで自給率の向上に農水省と生産者はがんばって来ました。食の多様化がすすむにつれ、欧風化傾向を強めた日本の食卓を、自給率を高めるための日本食への改善は大変難しいところがあります。しかし、ここに来て外国への食料依存には益々厳しくなるとすれば日本国内で自給できるよう国民みんなが知恵を出し食習慣の改善に努める必要があるのではないでしょうか。
 また近年の国民有病率の高さからみても日常化した欧風食と罹病率を警鐘する学者もあり日本食の見直しは食育基本法と平行しながら進めることも考えていただきたいものです。

 全有連は発足した84年以来、有機農業に取り組んでいますが「健康な日常生活を送るため」「健康で勉学に勤しむことが出来るため」「健康で仕事に励むことが出来るため」「健康で一生の一度の人生を楽しめるため」等を理念に安全な食料生産に取り組んできました。今後も、この理念に従い、より安全な農作物を会員の皆さんに供給し喜んでいただく事を信念としています。

 尚、今年はヨーロッパや国連で問われている農産物の硝酸値をより低減すべく栽培を課題とした取り組みを行います。ご存じのように硝酸は人体に入ると亜硝酸イオンとなり有毒化し発ガン性物質に変成すると言います。農作物の硝酸濃度を下げるメカニズムを長年共同研究してきた渋谷政夫農学博士と小田範男先生(葉緑素と微量栄養素の研究者)のご指導を直接得られる事になりました。
 ついては、小田範男氏をお招きし「葉緑素体の増減における残留硝酸値の変化と糖度の関係」等についてご指導頂きます。

 全有連では、両学者の指導の下「より安全な農産物つくり」を魁けて実践し、これまで以上、安心な農産物の生産に励むところでございます。

2008年1月1日
                             全国有機農法連絡会
                             代表 米山 正
                             全有連生産者連合会
                             会長 高橋好幸


<全国有機農法連絡会 有機栽培基準>

 イ、栽培する圃場は、有機質で肥沃管理を3年以上継続的に行った土壌であること。
 ロ、化学合成肥料は使用しない。(自家製堆肥、ボカシ、その他の有機質を投入)
 ハ、除草剤は使用しない。(紙マルチ、エコーマルチ、管理機、手除草、その他) 
 ニ、殺虫剤は使用しない。(ミネラル、木酢液、キトサン、除虫菊、ドクダミ、
              ニンニク唐辛子、植物抽出液、魚腸抽出液で防除)
 ホ、殺菌剤は使用しない。(ミネラル、木酢液、キトサン、除虫菊、ドクダミ、
              ニンニク唐辛子、植物抽出液、魚腸抽出液で防除)
 ヘ、遺伝子組み換え種子は使用しない。
 ト、農薬をどうしても必要とする場合は、事前にFAXで全有連の了解を求める。
   承諾なしで農薬を散布した場合、予約を取り消す。
 チ、作付申請表(播種日、定植日、出荷日)は1月末日まで提出する。
 リ、栽培記録表は、作目毎に毎出荷時に必ず提出する。
 ヌ、生産者は、指定された量目を計量、包装し出荷する。

<収 穫 基 準>

 イ、収穫は出荷日、朝どりを基本とする。
 ロ、ミネラル、木酢液を必ず使用した栽培で収穫適期の作物を出荷する。
 ハ、著しい泥や枯葉は取り除き出荷する。
 ニ、収穫遅れやトウが立ったものは出荷できない。

<出 荷 基 準>

 イ、全量秀品を出荷し数量は全有連の担当者の指示を受けること。
 ロ、枯葉や黄変した葉は外して出荷すること。
 ハ、病害虫の損傷のある物は出荷しないこと。
 ニ、出荷容器は段ボール・コンテナを問わないが、清潔なものを使用すること。
 ホ、規格に外れた物は出荷しないこと。
 ヘ、作付表に予約のない作物は出荷しないこと。(但し播種前に担当者に予約した物は別)
 ト、計り物や不良品が出やすい品目については、5%以上増量し出荷すること。
 チ、特に不良品発生の著しい品目については、10%以上増量し出荷すること。
 リ、目揃会には必ず参加し、品質の統一を図ること。
 ヌ、全有連規格を遵守し、必ず検査に立ち会い、合格した物のみ納品すること。

<自己責任>

 イ、出荷した作物は消費者会員に届くまで、責任を持つこと。
 ロ、出荷した作物が不良品として消費者会員から申告があった場合、出荷者は全額弁償の責任をとること。
 ハ、特に玉子の破卵事故が多いため、採卵者は鶏の健康管理や飼料の見直しを図ること

<生産者の遵守心得>

 イ、不良品や規格外の作物は、消費者会員の信頼を失い、また全有連や連合会の発展を妨げ、
   生産者自身の人格も損なうので、この様な作物は出荷しないこと。
 ロ、計画生産を基本にしつつも、消費者会員の増減による数量変更もあり得る。
 ハ、消費者会員との交流会には、夫婦親子で積極的に参加すること。
 ニ、勉強会(講習会・園地視察)に、夫婦で積極的に参加すること。
 ホ、ホーテロ村は消費者会員や生産者のシンボル農園であり、年1回の管理作業に協力すること。
 ヘ、全有連が企画する販売促進活動には、連合会の指示に従い積極的に参加する。
 ト、生産者はFAXを常設すること。
 チ、消費者会員の『健康と命』を守ることを念頭に栽培管理すること。
 リ、親睦の輪を積極的に進め互いの情報交換を計ること。
 ヌ、全有連の諸事情を考慮した発展的改善案には賛同し協力すること。
   非協力者は作付予約を取り消す場合もある。

以上

 
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