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Toggleわたしたちは油「オメガ6脂肪酸」だらけの生活
わたしたちの廻りには、唐揚げやコロッケ、とんかつ、フライドポテト、フライドチキン、フライ、串焼き、天ぷら、ドーナッツなどの揚げ物、炒め物、餃子、炒飯、パン、お菓子、スナック菓子、ドレッシング、マヨネーズなどオメガ6脂肪酸の包囲網状態です。
ここにあげたオメガ6脂肪酸の多い油は、過剰の心配が強く、不足することは考えにくい油と食品です。しかも、50代からの天敵、生活習慣病の影も見えてきませんか。
オメガ6脂肪酸のデメリット
「オメガ6脂肪酸」は、白血球の働きを促進して病原菌と戦う体にしてくれます。その反面、過剰になると白血球が暴走していたるところで炎症(皮膚炎、大腸炎、関節炎、花粉症などアレルギーやアトピー)を悪化させたり、血液をドロドロにしてしまうデメリットがあります。
これからの人生、若さを保ちたいのなら絶対に常食してはいけない、できるだけ避けるべき食べものに位置づけてしまうのが人生の賢い選択。
必須脂肪酸で摂取を増やしたいのは、オメガ3脂肪酸の多い、えごま油や亜麻仁油、そして青魚に含まれるDHAやEPAです。
体内での割合の理想は、オメガ6:オメガ3は、2:1と云われています。
ここ一週間に摂取したオメガ3脂肪酸がオメガ6の半分ほどを摂取していれば理想ということです。是非振り返ってみてください。
しかし、青魚や加熱に弱い亜麻仁油やえごま油などのオメガ3脂肪酸は、加熱料理に不向きです。では、普段使いする調理用の油はなにを使えばいいのでしょうか。
では日ごろ使う油はどうしたらいいの?
油は加熱するお料理に欠かせません。一般的なサラダ油は、オメガ6脂肪酸が多く、精製によりミネラルの抜け落ちています。その代用として、以下をおすすめします。
★米油
オメガ9系のオレイン酸42%とオメガ6系のリノール酸が37%という割合です。こめ油はこのほか強力な抗酸化成分のトコフェノール、トコトリエノールを含み、酸化安定性も非常に高い油です。あっさりとして米由来の香りがあり、日ごろの炒め物などにおすすめ。ここ地元天童の「まいにちのこめ油」を。
★ごま油
オレイン酸39.6%、リノール酸44.3%という割合で、こめ油同様に、ビタミンE、セサミン、セレンの抗酸化作用が高く、低温圧縮、一番搾りなどを。風味豊かなごま油を中華系のお料理の風味付けとして、さっと炒めたり、炒め物の最後に加えたり、きゅうりやキムチ系の小鉢に生のまま。
★オリーブオイル
オレイン酸が80%近くを占め、リノール酸はわずか10%。苦みや辛味成分は、ポリフェノール類やビタミンEなどの抗酸化物質で、酸化安定も高く、健康によい油といえます。加熱用、仕上げ用に一本ずつ。どちらも風味を活かすためにも小瓶タイプを。
ドレッシングやマヨネーズが使いたい!という方は、自家製ドレッシングで。
★菜種油
オレイン酸64%、リノール酸19%、リノレン酸が9%。サラダ油系ではオメガ6が少ないよい油と云えます。ただし、精製度が高いものや安価なものは避けて。揚げ物や天ぷらの日にいかがでしょうか。
もちろん、揚げ物、天ぷらなどでの再利用はできるだけ控えて。これらの料理は50代からは極力減らすべきハレの日の料理です。
油は「質が高く小瓶タイプ」を選んで
質のよい油はお料理に素晴らしい風味をもたらすだけでなく、使い過ぎを抑制(食生活の改善)してくれます。
また、油は開封後から酸化がはじまり、酸化が進むとヒドロキシノネナールや過酸化脂質という有害な物質が発生します。これを抑えるために小瓶タイプがよいのです。
保存管理には冷暗所で遮光し、開封後2カ月以上経過したものは匂いを嗅ぎ、わずかでも嫌な匂いがしたら、健康を害する可能性があります。もったいないのですが処分してください。
油について詳しくは、「油の質を上げると細胞の質もあがる!避けたい油、摂りたい油!血液サラサラ、認知症予防にも!」をご覧ください。