【家庭菜園】プランター栽培の猛暑対策 5つのポイント

今年は猛暑。プランター栽培などは土の量が少なく、あという間にカラカラになってしまいます。夏のプランター栽培についてご紹介します。

プランター栽培の暑さ対策 5つのポイント

その1 乾燥を防ぐ

土の表面の乾燥を防ぐために表面に腐葉土を少し撒き、その上にワラや、籾殻、観葉植物などで使うバークチップなどを敷く。ワラなどがないときは、ウサギ用の餌の牧草や雑草を抜いて乾燥させたもの、麦茶の出し殻を乾燥させたものなどを乗せても効果があります。

乾燥を防ぐだけでなく土の表面に微生物が繁殖して土壌の改善にも役立ちます。

その2 水やりは毎朝欠かさずに

水やりは毎日ゆっくり、たっぷり。地温の上がっていない朝一番にあげます。小さな鉢はすぐに水分が蒸発するので、乾いていれば夕方にも水やりが必要かもしれません。夏場は、こまめな管理が必要です。

その3 西日の当たらない場所で

夏の場合は、鉢やプランターは日陰または午前中だけ陽の当たる場所に置くのがベスト。移動できない場合は、鉢に直接日光が当たらないように二重鉢にしたり、ブロックなどを置いて物理的にフォローしてあげます。

その4 栄養を切らさない
栄養を切らさないことも大切なポイントです。その植物の生長ステージ(栄養成長か生殖成長か)に合わせて必要な肥料を与えること。目安は一週間に一度程度。元気に育っている場合は窒素が少なくミネラルが多く溶けやすい肥料がおすすめ。元気がないときは液肥を葉に直接散布するなど。

その5 プランターがカラカラになったら

葉がしおれていたら、あきらかに水不足。日陰に移動して水をたっぷりやり、葉にも水をかけてあげます。プランターの土がカラカラに乾燥すると水やりしても素通りしてしまい水の吸収ができません。鉢の高さより低めに水を汲んだバケツに鉢ごと10分ほどつけておくのも回復策の一つです。

植物も人間も一緒

これらのポイントを私たち人間に例えると、しっかり水分補給して、直射日光を避けて、帽子などをかぶり、ちゃんと食べて、熱中症になったら体を冷やす、ということです。人間も植物も同じです。

大切なことは土壌環境に善玉菌(麹菌、酵母菌、乳酸菌、放線菌、)を増やして、団粒構造に近づけることがベスト。腐葉土が多く、ダンゴムシがいるようなところの土(善玉菌がたくさんいる生きた土)を乗せ、その上を枯れ草を敷き詰めるだけでも環境は大きく改善されます。

ちなみに猛暑に強い野菜は、オクラ、モロヘイヤ、ゴーヤ、茄子、ともろこしなどです。

プランター栽培での病気や日焼け、葉擦れ対策


強すぎる陽射しで乾燥気味になったり、台風などできゅうりなどの葉がこすれたりすると、葉の表面の防衛能力を弱めて病気や害虫の影響を受けやすくなります。陽射しが照り付ける真夏や台風前はプランターを移動してあげて。

うどん粉病や尻腐れ病対策に

アサガオやきゅうりなどは、葉に白いカビが生える「うどん粉病」が心配です。葉に白いものが付き始めていたら葉を取り除き、蔓延を防ぎます。

家庭菜園では木酢液を利用される方も多いですが、家庭の掃除で役立つ、クエン酸と重曹の違いのように、酸性とアルカリ性を使い分けるとよいです。

ホームセンターなどで販売されている「消石灰」を水1リットルに対して2g(500倍)をよく溶かし、2週間に一回ほど霧吹きでかけてみてください。カルシウムが補われて、葉はピンとなり、病気や虫に強くなります。

またこの方法は、トマトやピーマンなどの尻腐れにも役立ちます。また石灰が直接葉につくことで強い陽射しの日焼け防止にもなるのです。
※ここにお酢を加えると、酸性とアルカリ性は中和されつつもカルシウムの吸収が高まり、お酢が肥料代わりにもなります。

今回はここまで。最後まで元気に育て上げて、是非、植物の生長から人間の成長について必要なことも感じとってください。


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