山形に春がとても早くきた年のこと。さくらんぼ「佐藤錦」が6月下旬を待たずに収穫が終わってしまい、その年は晩成品種の「紅秀峰」が不作という年でした。なにかないかと、担当生産者に相談して桜桃食べてみたのがこの大将錦。
まず見た目は大きく、プリっとした果肉で、濃厚な甘みがあり、びっくり。これはいける、とお届けしてみると、こんなおいしい品種があったのね、おいしかった!との喜びの声がたくさん届きました。
担当生産者曰く、数年前に譲り受けた園地で育てられていた大将錦で、たくさん実をつけるから手入れは大変だよ、と漏らしていましたが、佐藤錦を食べたあとに、この感想が持てるのだから、紅秀峰と双璧をなす「当たり」の品種です。近くに大将錦を無化学肥料で作っている生産者もおり、ネットデビューさせることにしました。
大将錦とは
上山市の観光果樹園園主の加藤勇氏が苦労を重ねて実生苗から選抜し、平成二年(1990年)に品種登録された「大将錦」。 その名にふさわしく、
・大粒でプリっとした果肉、酸味少なく(紅秀峰よりある)とても甘い。
・佐藤錦が終わる7月上旬にお届け。 日持ちがよい(傷みにくい)。
・肩の部分がりんごのように持ち上がり、ハート型でかわいい。
・作付面積は、さくらんぼ全体のなかで、わずか0.4%。
希少な理由は、同じ時期に収穫される晩成品種に、山形県で開発し推奨した「紅秀峰」があるからではないでしょうか。作り方にもよって味やサイズは異なりますが、私たちが作る大将錦は、自信をもってお届けできる品質です。また、しっかりとした実であることから、収穫時期に合わせた企画なら、飲食店様にも喜んでいただけると思います。
まずは、この希少品種「大将錦」の味わいをお確かめください。
大将錦の関連リンク
大将錦の品種登録情報
さくらんぼの栽培面積 大将錦は0.4%
果樹苗木専門店での大将錦の紹介